忍者ブログ
私、アルトが日々の練習の中で閃いた弓道に関する発見を紹介するページです。
Admin / Write / Res
<< 02   2024/03   1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31     04 >>
[14]  [13]  [12]  [11]  [10]  [9]  [8]  [7
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 みなさん、こんばんはアルトです。今日はちょこっと小難しい話になりそうですが皆様に分かっていただけるよう頑張って書きますのでお付き合いの程よろしくお願いいたします。
今日の小ネタはズバリ「大三(打ち起こし)からの両肘の動きと会における平行四辺形について」です。私は、今まで会において弓と体を一体化させようとあれこれ苦労して参りました。そしてその一環として会をできるだけ持ち、弓を体に引き付けようと努力してきましたが、会を持てば持つほど、弓を引きつければ引きつけるほど押し手に強烈な違和感を感じるようになっていました。どんな感覚かと申しますと・・言うなれば弓は体に引きつけられてはいるのですが、押し手が反り返ってしまうほど伸びきり、手の内もベタ押しになって離すに離れない状態とでもいいましょうか。とにかく、そこから伸びることも離すこともできず、ただただ暴発する恐怖と失われていく体力に怯えながら必死に弓にしがみついているだけというどうしようもない感覚に囚われていました。(多分、早気ともたれが表裏一体なのはこれが原因ではないかと個人的には思いますが。。)
「なぜこんなに会を持っているのに違和感ばかりで充足感のかけらもないのか」と弓が嫌になったこともありました。そんな時、私は弓を引くうえでの基本原則の一つからこの問題を打開する方法を思いつくことができたのです。そのきっかけを与えてくれたのが「左右対称の原則」でした。どういうことかと申しますと、大三(打ち起こし)から両肘は左右均等に引き分けられる(つまり、両手の肩から肘までの部分〔二の腕〕は肘を基点に会まで左右対称に動く)のであるならば、会における両肘の位置もまた左右対称のはずだということです。ということは会において妻手の肘の位置が肩の線まで来ているのであれば、当然押し手の肘の位置も肩の線にあるはずです。そして人間は頭の部分があるわけですから会における矢の位置は肩線より前に来ているはず・・つまりは会での押し手の肘は曲がっていなくてはならないということに気づいたのです。(もし押し手の肘が伸びきってしまっていたならば、会での押し手の肘の位置は肩線より前に来てしまい、左右の肘を結ぶ線は両肩を結ぶ線と平行にはなり得ません)
 
 ここで今まで述べたことを整理いたしますと、

・左右均等の原則に則るならば大三(打ち起こし)から会に至るまでの両肘を 結ぶ線は肩の線と平行のまま引き分けてこなければならない。

・大三(打ち起こし)の時には伸びていた押し手の肘は引き分けに入るにつれ て妻手肘と同様に肩の線まで持ってこなければならない。(必然的に肘は曲
 がりながら会に至り、会に入っても押し手の肘は曲がったままになっていな くてはならない)

 そして、これらのことを実行した時、もう一つの現象が見られることが分かりました。それは会に入った時の両拳と両肘を結んだ線が上から見ると平行四辺形になるということです。この平行四辺形を崩すことなく縦線を効かせつつ左右に伸び、弓を体に引きつけていくことで会での平行四辺形はさらに薄くなり面から線に近付いていくのです。(私はこれが会において伸びることの意義だと思っています)そして、極限まで薄く引き伸ばされた平行四辺形は離れに至り一本の線となるのです。この時、弓の力は100%矢に受け継がれ、暴れることなくまっすぐ的に向かって飛んでいくのです。(ちなみに、離れにおいて押し手の拳は会の位置から拳一個分後ろに動いて肩の線と一本になります)
 いかがでしたでしょうか。前述したとおりかなり小難しい話だったと思います。ですが、これが早気もしくはもたれに苦しむ全ての皆様の参考になったらいいなと切に願っています。ではまたの閃きの時まで・・・。
 
(追記)今回ご紹介いたしましたことを行ううえで一つだけ注意事項があります。それは、大三(打ち起こし)から押し手の肘を曲げながら会まで持ってくる際に、手の内が戻らないようにすることです。単純に押し手の肘を曲げながら会まで持ってきただけでは、肘が曲がるにつれて手の内も戻ってしまうので、あくまで手の内は戻さず、かつ押し手の肘を肩の線に持っていくように押し手の肘を曲げながら会に至るのがベストだと思います。ここに追記いたします。
PR
この記事にコメントする
Name
Title
Color
Mail
URL
Comment
Password   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret(管理人のみ表示)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
最新コメント
プロフィール
HN:
アルト
年齢:
46
性別:
男性
誕生日:
1977/12/20
職業:
弓道人?
趣味:
弓道
バーコード
ブログ内検索
カウンター
Copyright ©  弓道閃き小ネタ All Rights Reserved.
*Material by Pearl Box  * Template by tsukika
忍者ブログ [PR]