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私、アルトが日々の練習の中で閃いた弓道に関する発見を紹介するページです。
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 プロローグに引き続きまして、元気よく第1回目の閃きのご紹介にいきたいと思います。今回のテーマは『斜面と正面の違いについて』です。
 先日、私(正面打起し)は斜面のエライ先生に自分の射を見ていただきました。その時一番に言われたことは「腰をしっかりと入れなさい!」ということでした。腰を入れると上体が起き、きちんと胸が入るとの先生の理論のもとその日からしっかりと腰を入れて引いていたものの、どうも両肩が抜ける気がして会に入っても収まりが悪い・・。「なぜだろう・・先生の理論は確かに正しいはずなのに」と思い悩む日々が続きました。
 そしてある日の夜、布団に入ってボーっと考えていた時キュピーンと閃いたのです!それは斜面と正面の性質の違いでした。もともと斜面は歩兵用に考案された射型ですので、胴造りにおける上体の安定を図るためにはどうしても腰を入れなければならなかったのです。斜面は打ち起こしからも分かるように、体の前で手の内を作ってから打ち起こし、そこから矢を体に引きつけるようにして引き分けるため横の働きが強くなります。そのため腰が退けていると上体が前のめりになり胸が沈んで縦線が効かなくなるのです。一方、正面は馬上から射るために作られた射型ですので、斜面とは逆にお尻を体の後ろ上に突き上げるようにして袴の背板が当たる部分に張りを持たせ、背板が腰にくっつくようにすることで馬上でも上体がのけぞることなく安定して矢を射ることができるのです。また、正面も打ち起しを見ていただければ分かるように、大三で手の内を決めて、そこから引き下ろすようにして引き分けるため縦の働きが強くなります。そのため、腰を入れてしまうと上体が後ろにのけぞり胸が潰れ両肩が抜けて会で収まらなくなってしまうのです。私が練習で感じた違和感はここにあったのです。
 この事実に気が付いたとき、斜面と正面の違いというのは単に引き方や見た目の違いだけではなく、地上と馬上という明らかな状況の違いの中にあっても、それぞれの場でいかに最大限かつ合理的に弓の持つ力を引き出し、矢を的へ的中させるかという究極の問いに対して先人たちが果敢に挑み、知恵を振り絞った結果生み出された結晶なんだと心の底から感じました。
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1977/12/20
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