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私、アルトが日々の練習の中で閃いた弓道に関する発見を紹介するページです。
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こんばんわ。アルトです。昨日に引き続き、今日はまたまた閃いてしまったのでカキコしようと思います。ですが、今日のネタは正面打ち起こしにおけるお話です。斜面の方は「こんなこともあるんだ~」ぐらいの気持ちでお読み下さい。

 私用で2週間程練習できない日が続いて久しぶりに弓を片手に道場へ行った時のこと、いつものように練習していると掌根に痛みを感じました。見てみると掌根に原因不明のマメができているではないですか・・(;゚д゚)ァ....その時は「多分久しぶりに引いたから手の内を握り込んじゃったんだろう」と安易に考えて放っておいたのですが、それから一本引き終わる度にどんどん掌根が疼き出し、しまいには痛さで弓が押せなくなるばかりか離れの際の振動が怖くて押し切れなくなる有様。当然矢も失速して的下6時や掃き矢のオンパレード。もともとベタ押しの気があったため、それが災いしているのだろうと思い、上押しを効かせてみたり、手の内の力を抜いてみたりといろいろ悪あがきをしてみるも一向に良くならない。それどころか掌根のマメはどんどん肥大化し、離れの度に激痛が容赦なく私を襲う始末・・。泣きそうになりながらも次の射の準備をしていた時ふと自分の弓構えの形が気になりました。
 
 みなさんは以前この閃き小ネタで「円相」についてご紹介したのを覚えていらっしゃるでしょうか。そうです、大木を抱くように両肘を内側に張るというアレです。しかしながら私は円相を行ううえで大事なことを忘れていました。確かに両肘を内側に張るのは事実です。でも・・それに伴って押し手の肘から先までもが内側を向いてしまい、その結果下の天紋筋が弓から離れてしまっていたのです。つまり、この状態で打ち起こせばいくら取りかけの時に天紋筋をきちんと合わせていても、打ち起こすに従って取りかけで合わせた天紋筋が手前にずれ、(軽いベタ押し状態)そこから大三、引き分けと移るにつれて弓が接している部分と天紋筋との間の肉が挟まれて盛り上がり、マメになってしまうのです。私がベタ押しだと感じた理由もここにありました。打ち起こしで下の天紋筋がずれているのですから、いくら大三から上押しを効かせたり、手の内の力を抜いたとしてもベタ押しになるのは当たり前のこと。

 そこで私は試しに弓構えで円相を保ったまま、下の天紋筋が弓から離れないように注意しながら打ち起こしてみました。・・・結果は私の予想通りでした。打ち起こしで天紋筋がずれることがなくなったためベタ押しになることなくスムーズに大三、会へと至り、離れでもきちんと押し切ることができました。もちろん掌根の肉を挟むこともありませんから、大三、引き分け、離れにおける激痛もありませんでした。そして射られた矢は失速することなくまっすぐに的へと吸い込まれていったのです。

 私は思いました・・「たかがマメ、されどマメなのだ」と。マメ一つでここまで悩まされるとは正直思いませんでしたが、この経験のおかげでまた一歩前進できたような気がしました。マメを侮ることなかれ。みなさんもお気を付けを。(*^ー゚)/~~
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みなさん、お久しぶりです。アルトです。今日は、私の長年の病··「早気」を撲滅するために、いろいろ試した中から最近特に効果があったと思われる練習法を紹介したいと思います。
 そもそも、「早気」とは弓をやっていくうえで誰もが一度は体験するのではないかと思われるくらいかかりやすい病で、特に的に当たるという感覚に慣れてきたころになりやすいものです。早気になる原因として考えられるのは当たる感覚、つまりは当て勘というものが付いてきて、会に入って詰め合い、伸び合いをしなくても離れの際の左右のタイミングさえ合えば的に当たってしまうという事実を知ってしまうと、会で伸び合うということよりもどのタイミングで離そうかという方へ意識がいくようになるのです。そしてそのままタイミングで当てる癖を付けてしまうと次第に会で努力しなくなり、挙句の果てには会に入ったと同時、ひどい時には目通りを過ぎた瞬間に「ここで離さないと外れちゃうよ~♪」という悪魔の囁きが頭の中に響き渡り、自分の意志とは関係なく体が反射的に離してしまうという事態に陥ってしまうのです。一度こうなってしまうと、どんなに持とうとしても体が勝手に離してしまうためどうしようもなくなってしまいます。そして早気の進行とともに当たりが落ちていき、やがては廃弓(悪癖が治らず弓をやめざるを得なくなること)という最悪の結果を招いてしまうことになるのです。
 
 早気を治す方法としては様々なものがあります。私が試したものの一例を挙げますと··

· 太陽が地平線からゆっくりと昇る姿を想像し、地平線から太陽が完全に切り離された瞬間に離れを迎えるという方法
(一瞬で夜明けを迎えてしまい失敗··)

· 遠くから波がゆっくりと押し寄せてくる様子を想像し、波打ち際の手前で一度波が沈み、そこから急上昇して一番高くなったところで離れを迎えるという方法
(津波レベルの速さで大波が押し寄せ敗北··)

· 会で目をつむる
(つむったまま離してしまい断念··)

· 的前に自分の大切な人に立ってもらう
(これはやってません、というか絶対に離してしまうのでやっちゃいけません!死人が出ます)

とまぁどれも有効な解決策にはなりませんでした。
 
 ある日、仕事帰りに弓矢も持たずフラっと道場に寄って、何の気なしに的前に向かって徒手で八節をやっていた時のこと、会に入ってそのまま矢筋方向と縦方向に伸びてみました。すると弓の力がかかっていた時には感じられなかった「伸びる」という感覚が不思議と体に伝わってきたのです。その時に気付きました。私は今まで「会を持つ」ということばかりに囚われていて、肝心の「伸びる」という感覚に目を向けることを忘れていたということに。それからというもの、平日はとにかく徒手で限界まで伸びて離れるという練習を繰り返しました。つまりは頭ではなく感覚で早気を克服しようと思ったのです。
 
 この練習を続けた結果、私の射は劇的に変わりました。今までの「持つ」という意識から「伸びる」という意識に自然に変わっていき、実際に弓を引いての練習においても、そんなに弓にしがみつこうとしなくても、徒手での感覚を思い出して矢筋と縦方向に伸びることができるようになったのです。それとともに自然と会は伸び、弓との一体感を楽しむ余裕さえ出てきたのです。これは私にとって意外な閃きというよりも発見でした。
 そこで私は矢数をかける練習から一射ごとに体が感じる感覚をつかむ練習に切り変えました。「感覚ノート」というものを作り、そこに行射番号、的中、射において感じた感覚(伸び、弓との一体感等)、的中個所などを一射引くごとに記していったのです。すると、今までの自分の射に足りなかったのは表面的な射技(形)ではなく、会での伸びや弓との一体感といった感覚的な部分(実)だったのだということに気付かされました。弓道の醍醐味を味わえたような気がした瞬間でした。

早気でお悩みの方··いかがでしょうか?
ねじれ関係図
みなさん、こんにちは。最近少しブログの執筆活動に燃えているアルトです。今日は、仕事帰りに回り道をしてフラ~っと道場へ立ち寄り、安土をボーっと眺めていた時に閃いたことを書こうと思います。
 みなさんは「円相」という言葉を聞いたことがありますか?私は正面打ち起こしなので、斜面にも円相があるのかどうかは分かりません。従って今回は正面主体でお話をさせていただこうと思います。(勝手を言ってスンマセン··)今日、私が述べるのは円相が生み出す「ねじれ」の効果についてです。そもそも円相とは、弓構えの時に両腕に大木を抱えるがごとく両肘の内側をやや内に向け、肘に張りを持たせた状態のことを言い、今まで私もそんなに気にかけることもありませんでした。ところが、この円相をやるのとやらないのとではその後の射に雲泥の差が出ることが分かったのです。それは打ち起した時にはっきりと分かることなのですが、両肘に張りを持たせた状態で手の内を弓に対して直角に保ったまま打ち起こそうとすると、押し手の肘の内側は内を向いているのに対し、拳は打ち起こすにつれて外に力が働いていきます。つまり、拳と肘との間で「ねじれ」が生じることになります(図の①と②の関係)。そしてその「ねじれ」によって大三でも肘が伸びきってしまうことなく、押し手に適度なゆとりが生まれます。それとともに「ねじれ」が押し手全体をスプリングのように変え、弓の力を柔軟に受けとめて、さらにその力を利用して伸びることができるようになるのです。一方、妻手の方も肘の内側を内に向けることで自然と肘から先が内側に向き、力を入れて無理に妻手をひねらなくても手の甲が上を向くようになります。そればかりか、円相によって肘の内側が内を向いているために大三以降、妻手の肘から先を肩の上に乗せるように引き分けていくことで妻手の肘と肘から先との間に「ねじれ」が生じます(図の③と④の関係)。ここでも「ねじれ」により妻手にも押し手同様のスプリング効果が現れます。そして、最終的に会に入った時に押し手の肘と妻手の肘から先との間に「ねじれ」が生じ(図の②と④の関係)、これら3つの「ねじれ」が会においての伸び合い、詰め合いの原動力になるのです。そしてこれらの「ねじれ」を維持したまま会で押し引きを続けることにより、「ねじれ」の力はますます蓄えられ、その反動により爆発的な離れが生み出されるのです。ちょっと分かりにくかったですかね··。それでは今回はこのへんで。
手の内

みなさんこんにちは。アルトです。今日は、以前ご紹介した「人指し指の効果」について新たな閃きがありましたのでご紹介いたします。既に前回でご紹介したとおり、人指し指と中指の間を開くと手の内が小さくなり、それとともに下筋が効くようになります。ところが、この方法には一つ注意しておかなければならないことがありまして、人指し指を開くということは手の内が小さくなる代わりに手の内が固くなってしまうというデメリットがあります。つまり、弓構えで手の内を整える時から人指し指を開いてしまうと、打ち起しから大三(正面)、もしくは弓構えから打ち起し(斜面)への移行がスムーズにいかなくなるのです。ヘタをすればベタ押しや握りこみ、手の内が入らなくなる・・といった結果を招いてしまいます。ですからこれをやるときは正面の場合なら大三を決めてから、斜面の場合には打ち起こしてからということを覚えておいて下さい。それさえ気を付けていれば、虎口がしっかりと握りに密着するため最後の離れの瞬間まで手の内が弓の力に負けることなく押し切れるので角見もよく効き、弓の力を最大限に矢に乗せることができると考えています。
皆さん、こんにちわです。今日はちょこっと趣向を変えて(決してネタがないからではありませんよ・・)私自身の技の覚え方について述べたいと思います。みなさんも経験があると思いますが、教えてもらう先生によって全然違うことを言われて戸惑うことってよくありますよね。特に初心者のうちは何が正しいのか分からないまま、いろんな先生にいろんなことを教えられ、何が本当に正しいことなのか分からなくなることがあります。私も今までそういうことがたくさんありました。そんな時、私は教えられたことをメモにただひたすらに書きとめていきました。そして、それらのうち自分の体にあっていると思われるものだけを、一つの注意点につき一枚というふうに単語カードに書いていきました。そしてそれを八節の種類ごとに分類し、足踏みから残心までの一連の注意点をプラモデルを組み立てるようにテープでつなげていきました。そうして自分だけの「奥義絵巻」を作っていったのです。すると今まで頭の中でバラバラだった注意点が視覚を通して関連付けられ、一つの注意点が意外なところに影響を及ぼすことが分かってきました。つまり「閃き」がおこるようになったのです。それとともに自分の射を言葉として説明できるようになり、自分の射はこういうものなんだということが徐々に分かるようになっていきました。そしてそれまでのようにいろんな先生から違うことを言われても、自分の技と照らし合わせて取捨選択し、いいことだけを取り入れることができるようになっていったのです。
 私はこの方法がベストかどうかは分かりませんし、自分がいいと思っていたことが実はただの思い込みだったということもよくあります。それでもそうやって付け加えたり切り捨てたりしていくうちに自分の技がどんどん確立され、磨かれていったことは事実です。そうして私はこの7年間弓を引いてきました。今まで自分の技に取り入れたものだけでなく、間違いに気づいて捨てたものも私の貴重な知識として自分の中に生きています。これからも私はこうやって一歩一歩進んでいきます。・・すみません、何かちょっと熱くなりすぎちゃいましたね。それでは今回はこの辺で。
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